西陣の今を太宰府でお話させていただきました
2019.05.21
京都西陣。
古くから繊維の町として多くの着物や帯が製造され、世に送り出されました。
そんな京都西陣も時代の変遷と共に変わりつつあります。
今回は京都西陣の今について太宰府でお話させていただきました。
西陣の場所は京都御所より西
西陣は京都の中心部少し北に位置します。
西陣は京都御所より西側に位置します。
西陣を中心に考えると周辺は以下のようになります。
西陣の東側・・京都御所
西陣の西側・・金閣寺・北野天満宮
西陣の南側・・二条城
西陣の北側・・大徳寺
分かりやすく解説するとこのようになります。
西陣は観光地に囲まれています。
西陣は繊維産業の産地
西陣は繊維産業の産地です。
中でも西陣は着物や帯を製造しています。
少し古いデータですが、2008年度の統計を紹介します。
西陣の出荷額:818億円
西陣の業者数:465社
織機数:4783台
西陣織業関連従事者:約30,000名
西陣に古くからある看板
西陣には他の地域では見ることがなくなった看板が今も利用されています。
仁丹の広告と共に、各町の名前が紹介されています。
織物工場は家内工業的な商店も多く存在していました。
そのため、長屋に生活し、仕事に従事する方も大変多かったといわれています。
また、男性も女性も働く地域であったため、早くから食堂が繁盛していました。
西陣に立ち並ぶマンションは工場の跡
現在、西陣は大通り沿いに大きなマンションが多く立ち並びます。
大きな区画がマンションになっていきました。
その多くはかつては織物工場だった場所でした。
京都市の人口増加と織物産業の衰退は多くの集合住宅を誕生させました。
西陣の人口変遷
京都市が地域単位として定めていた学区として上京第四学区として西陣学区があります。
国勢調査の資料を紹介します。
1965年 4729人 1204世帯
1975年 3530人 1091世帯
1985年 3085人 1126世帯
1995年 2797人 1224世帯
このように西陣は人口の減少が進んでいます。
次のブログではその理由を紹介します。