織成館見学と大徳寺利休忌と月釜茶会
2019.05.31
織成館は着物・帯や手織技術の維持振興のために設立した財団で運営しています。
今回は福岡から織成館へ見学にお越しになられましたのでご案内いたしました。
全国各地の織物の紹介
織成館では全国の織物を紹介しています。
結城紬や久留米絣・弓ヶ浜絣などを展示しています。
各地の織物産業も勢いはなくなっていますが、日本の貴重な文化ですね。
同時に地域では雇用などを維持する大事な産業でもあります。
工場の見学
織成館の見学では渡文の工場の見学もすることができます。
工場の見学はその時によって違いますが、工場長の案内の時もあります。
今回は参加者の中に他の産地も見学に行かれた方がいらっしゃいました。
渡文では湿度の安定のために織機に加湿できる設備が付いています。
しかし、その方が見学された産地では湿度の保存のために部屋が蒸し暑い環境だったそうです。
織物を作るための環境整備は織元の課題でもあります。
製品の紹介
工場の見学のあとはできあがった製品の紹介をしています。
渡文の帯は各地の呉服店などではあまりおいていません。
なので、みなさま初めてご覧になったと言われます。
また、価格的な面も渡文本店に来ていただければ、目から鱗だとみなさま言われます。
工場見学の後は食事会
工場見学の後は、みなさまと食事会を行いました。
今回お願いしたのは祇園のたに本さま。
カウンターキッチンで料理人の方が調理してくださいます。
その場で料理の質問に答えてくださいます。
みなさまと楽しいひと時を過ごすことができました。
大徳寺利休忌に参加
次の日はみなさまと大徳寺利休忌に参加しました。
大徳寺の利休忌は千利休の子孫の三千家が交代で執行されています。
5月28日の利休忌は裏千家の担当です。
聚光院に足を運ぶと、暫くしてお家元・大宗匠が着座されます。
大宗匠の張りのあるお言葉がとても素敵でした。
お家元・大宗匠の2列後ろに座ることができました。
大徳寺瑞峯院の月釜に参加
そのあと、瑞峯院の月釜に参加しました。
瑞峯院の月釜の今月の担当は表千家久田家の関係の方でした。
裏千家の担当する利休忌と瑞峯院の表千家の方の月釜。
1日で表裏両千家のお茶を楽しむことができました。
福岡のみなさまもとても喜ばれていました。
その後、渡文に戻って昼食をいただきました。
お弁当は近所の和久傳さんの鯛ちらしをいただきました。
二日間、ご一緒に楽しく過ごさせていただきました。
西陣と大徳寺はタクシーで3分ととても近くです。
大徳寺にお越しの際はぜひ、西陣にもお立ち寄りください。